2005年11月28日(月)  広島県庁

児童の安全強化せよ
女児殺害事件受け 県に緊急要望

 広島市安芸区の小学校女児殺害事件を受け、公明党広島県議団(安木和男団長)は28日、藤田雄山県知事に対し、子どもの安全確保対策を求める緊急要望を行った。
 要望内容は、県内で児童の下校中を狙った犯罪が発生したことから、(1)警察による登下校時通学路周辺の警戒強化(2)学校、保護者、地域の連携による地域の監視力強化(3)子ども自身が危険を予測し回避するための防犯教育の充実――など。
 県議らは、児童への声かけなど、学校関係機関に寄せられた不審者情報件数(県教委)が昨年に比べ倍増していることを指摘。「こうした情報を“警告”として受け止め、未然の防止策につなげてほしい」と訴えた。これに対し、藤田県知事は「県民の安全にかかわる重要課題なので、最善を尽くして取り組んでいく」と対応を約束した。
子どもの安全対策で県知事(中央右)に要望書を手渡す県議ら=28日 広島県庁
「子どもの安全確保対策」に関する要望書
今月22日に、広島市立矢野酉小学校1年生の女子児童が下校中に殺害されるという痛ましい事件が起こりました。折りしも,本県では今年度から「子どもの安全な環境づくりプロジェクト」を立ち上げ、県民総ぐるみで子どもを犯罪から守ろうとする取組みが行われていた最中であり、大変残念なことでありますと同時に、弱者を対象にした残忍な犯行に対して、強い憤りを禁じえません。また、県内の高等学校においても、クラブ活動を終え下校中の女子高生がわいせつな行為を受けるなど、登下校中に女子児童生徒を狙った犯罪が多く発生しております。
子どもたちが被害者となる犯罪は後を絶たず、警察庁の調べでは、少年が被害者となった凶悪犯の認知件数は、平成16年には1,935件発生しており、そのうち殺人事件は181件にも上ります。本県においても未だ犯人が捕まっていない廿日市市の女子高生殺害事件は記憶に新しいところです。また、本年4月から10月にかけて県教育委員会へ寄せられた不審者情報は512件と昨年の同期の123件に比べ、約4倍にも増えており、その多くは登下校中の女子児童生徒を狙った声かけやわいせつ行為という卑劣なものであります。
ついては、広島県におかれては、子どもたちの安全確保のために、次の事項を早急に実現されるよう要望いたします。

1)教職員の危機管理能力を向上させる研修の充実
2)子ども自身が様々な危険を予測し、それを回避できるようにするための防犯教育の充実
3)学校、保護者及び地域関係者と不審者情報を共有するシステムの構築
4)学校、保護者、地域関係者等と連携し、地域ぐるみで子どもを見守る取組みの充実
5)警察による登下校の時問帯における通学路及び学校周辺の警避の強化